数学教師ASKのつぶやき

エイメイ学院の数学科です

何よりも「待つ」ことの大切さ。【数学ガール秘密ノートを読んで】

僕の愛読書である結城浩先生の数学ガールシリーズの新刊

 

この刊には

ノナちゃんという数学が苦手な新キャラクターが出てきます。

何かにつけてすぐ「暗記する?」と暗記に走ろうとするような子

 

主人公と数学トークを進めようにも、これが思うように進まない。

 

 

 

理解しているのかいないのか

良くわからないのに「はい」と返事をするもんだから、結局堂々巡りになってしまったり、、、

 

わかるわー!!塾でもこういうやり取りはある。

主人公が葛藤するのもよくわかる。

 

 

しかしね

苦手な子は苦手な子で考える努力はしてるんだよね、

「なんで文字をxにしたの、他の文字は?」

「点の色は何色?」

アレコレ気になって、話が入ってこなくなっちゃうんだよなぁ。

 

 

僕もそうですが、先生ってのは、

相手に聞く姿勢さえあれば正しい方向へ導くことは出来る。

しかし、その為には何よりも「待つ」ことが必要なんですね

相手に話してもらうことが大事です。

 

 

だからこそ、こちらが話したい話ではなく、相手が聞きたい話をするべきだし、

聞きたい話に無自覚な場合は探っていかなきゃいけない。

 

 

文書なので描かれてはいないけれど、対話をしているときの目線もめちゃくちゃ大切。

目線を相手に合わせて、こちらの話が入っていきやすいようにする。

 

 

「相手の立場で考えること」

 

これが、我々がいつも大切にしていることです。

 

うん、これは他の先生にもおすすめしよう!

教える立場にある人はぜひ読んで欲しい。

 

 

 

 

 

あ、あと個人的に

サラッとかかれているけど、

ノナちゃんがトイレに行きたいのに

「僕」は気付かず、「僕」のお母さんが気付いて声をかけるシーン

 

これも大切だよなぁ。

勉強になった。