入試問題ひとりでどうやって勉強しろと?
そう思うわけです。
埼玉にしろ、神奈川にしろ、入試問題の難化が進んでいて
学校の授業だけでは到底対応できないという状況。
そして、入試に対抗する役割を担う多くは学校ではなく塾です。
しかも上位校を目指すのであれば、それなりのノウハウを持った塾に通うのが常套手段となっているわけなんですね。
学力を上げることはもちろん、
モチベーションの維持、
計画と軌道修正をする力、
ここぞという時のプレッシャーに打ち勝つ力
総合的に考えても
とてもじゃないですが、
中学生がたった一人で入試に向けて力を付けるなんて出来るとは思いません。
しかし、いろいろ事情があるでしょうし
塾に通うことが完全な正義とは言いません。
↓塾に行くメリットについては、こちらの記事・動画がとても参考になりました。
全国の小、中学生や保護者の方を応援します! - 川越最強爆裂松江塾!
ここでは
「どうしたら入試に対応する力がつくか」にフォーカスして僕なりに考えてみました。
「独学で力を身につける」という人だけでなく、「塾や家庭教師に教わっている人」にも参考になればいいと思います。
全体をおおまかに分けて次の3点が必要です。
教科書内容は完璧にしよう
何にしてもここがスタートラインですね。
一番時間がかかるのもこれです。
基本的に入試問題は教科書カリキュラムの範囲を逸脱していないんです。
では教科書を完璧にすれば解けるようになるか?!
というとそうでもないんですよね、、、
教科書はあくまで基礎です。入試問題は応用です。
応用とは単純に”難しい”問題というわけではなく、
基礎を複合的に組み合わせた問題なのです。
そういう意味で教科書や学校指定のワークに記載の問題に、応用問題はほとんどありません。
しかしながら基礎もわかっていないのに、応用に取り組んだって時間を無駄にする可能性が高いです。
ですから、まずは教科書レベルの基礎基本を徹底的に身体に染み込ませるんです。徹底的に。(これ、指導する側も意識しなくちゃいけない)
中学3年間のカリキュラムを振り返って、「ここイマイチよくわかっていないんだよなぁ」ってところがあったら徹底的に潰す努力をしましょう。
入試問題をたくさん、しかも戦略的に解きましょう
基礎が出来上がったらいよいよ応用です。入試問題が一通り載ったテキストを用意しましょう。
しかも体型的にまとめられているとなお良いです。
何でも適当に片っ端から解いていくのと、作戦を持って自分に足りない知識を補うように解いていくのとでは大きな差があります。
実力の伸びも効率も段違いです。
いくつか解いていくうちに、だんだんと自分の中でパターン化され、カテゴライズされていきます。
そうやって知識を身につけていくんです。
まぁ知識と言っても所詮「知っているか知っていないか」の違いです。
当然、僕たち塾講師は知っています。
大切なのは知識を活用することです。
これはどうしても自分でやらないと身につきません。
だから10時間かけて一つの知識体系を身につけるのと、
1時間教わってあとの9時間を自分で練習する時間に割くのとでは圧倒的に後者のほうが有利です。
だから人に教わるべきなんです。特に数学は。
必要なところでちゃんと引き出せるようになれば、定着したと言って良いでしょう。
過去問に取り組もう。最低でも過去5年分
さて、以上の力を身につけたらいよいよ過去問に取り組みます。(応用力を身につける前に取り組んでもOKです)
最低5年分です。
傾向を知らないと対策を打てません。
出やすい分野、大問の数、出題方法。
時間は計ってやりましょう。試験は限られた時間しかありません。時間配分が命です。ときに問題を捨てる決断も迫られます。
そうやって、実際に受ける試験問題の難易度をリアルに実感するんです。
もちろん解いたら解きっぱなしはNGです。間違えた問題を分析します。
解いた後が大切なのです。
以上、大雑把にまとめましたがこんなところでしょうか。
↓独学についてはこちらにも書きましたので参考に
中学生のうちから高校数学を独学できるか?! - とある数学教師のつぶやき
おまけ
入試問題をここまで難しくすることに意味はあるのか?と。
「文科省が教科書に定めている範囲で出してくれよ !」と、そういう声が上がってきても不思議ではありません。
わからなくもない。
しかしね、入試に向けた勉強で培った力は絶対に高校でも活きるわけです。
特に数学は。高校から一気に難しくなりますよ。
中学のときに死に物狂いで勉強した人は、高校いっても勉強続けられます。
その大切さと大変さを知っているからです。
しっかり知識体系を身につけた人は、高校でも存分にその力を発揮することでしょう。
だから、本音を言うと、、、
日本の学力基盤を支えているのは塾なんじゃないかとも思っているわけです。
おこがましいかもしれませんが、割と本気でそう思っています。