数学教師ASKのつぶやき

エイメイ学院の数学科です

勉強が「好き」だけで受験勉強することの危険さ

勉強が「好き」って子、まぁまぁの割合でいますよね。

 

素敵なことだと思います。

 

ただ受験においては話が別です。

 

 

勉強が「好き」=受験をストレスなく乗り越えていける

 

 

ってわけでは決してないと思っています。

 

というのも

 

受験勉強って基本的に

 

 

他人との相対評価の中で

 

自分の不得手に徹底的に向きあうもの

 

 

だからです。

 

そこに、ストレスが生まれないなんてことは絶対にないんです。

 

考えてもみてください。

 

 

模試やテストのたびに

 

自分の立ち位置を「偏差値」というよくわからない数字で評価され

 

その一回のテストの数字で「志望校判定」を出される。

 

この判定なんかは、いわば瞬間風速のようなもの。

 

そのときの、たった50分×5の取り組みの結果で

 

 

「あなたは受かりますよ」

「あなたはあと少しの頑張りです」

「あなたは努力が必要です」

「あなたは厳しいですね」

 

と言われる。

 

 

 

でもね、現場で見ている我々からすれば

 

大事なのは推移であり

 

今後の伸びしろであり

 

成長角度なわけです。

 

 

 

 

さらに受験勉強では

 

自分の「出来ていないところ」「苦手分野」と徹底的に向き合い、潰していかなくてはいけません。

 

 

例えばですよ

 

数学が好きだからといって

 

数学をやりつづければ志望校に合格しますか?

 

しませんよね

 

 

 

勉強が「好き」といって

 

自分の分かるところ、手に届くレベルのことだけをやっていれば

 

成績伸びますか?

 

違いますよね

 

 

 

結局のところ

 

勉強苦手な子がやりがちな

 

自分の嫌いな教科はなるべく時間を割かない

 

ってのと同じもんだと思っています。

 

 

 

つまり

 

受験勉強をしていくのであれば

 

可能な限り「客観的に」自分を見て、「戦略」を正しく立てていくことです。

 

そこに「好き・嫌い」の主観が入ると

 

苦手なものを克服しないまま

 

受験期を過ごしていくことになりませんからね。

 

 

 

勉強が「好き」な人ほど要注意

 

もちろん、度合いも、レベルも様々なので一概に語れるわけではないんですが

 

好きでやっていくことのリスクは常に頭においておきましょう。