数学教師ASKのつぶやき

エイメイ学院の数学科です

本来、数学は理解するのに時間がかかるもの

朝から気になる数学関連の記事を二つ

 

 

要約すると

 

  • ある程度のレベル(基礎)までは「暗記」(別の言葉で「型」とか「定石」とも)でいける。 
  • そこから先は「型を応用する解き方」が必要
  • つまり、覚えているだけでは立ち打ちが出来なくなってくる
  • 「暗記」→「思考」の切替が出来ない人は、すぐに模範解答を見て暗記しようとしてしまう。
  • 実力を上げたいなら、自分の頭で考える時間を長く取る

 

こんなところですかね。

残りの部分では、実力を上げるために「人に説明する」「環境」「試す」など大事なことが書いてあります。

 

 

 

ちょうど、自分がいま気になっているテーマと一致していて、大変参考になりました。

 

 

 

高校受験でいうなら、ある程度のところは「解き方を覚える」で十分いけます。

 

しかしそこから先になってくると、いろいろな解き方・考え方を組み合わせなくてはいけない。

 

ちょうどその境目になるのが、偏差値60といったところです。

 

50→60と偏差値を上げていくのと

60→70までいくのとでは

頭の使い方がまったく変わってきます。

 

 

 

さらに印象に残ったのは、二つ目の記事にあった言葉

 

「暗記数学は、1つの問題に対して1つの選択しかできない人を育てていると思います」

 

その通りです。

考えないから、解き方がワンパターンになってしまうんですね。

 

 

例えば中学数学でも関数の問題で

「三角形の面積を二等分せよ」

とあったら、「あ、二等分だから中点を通れば良いんだ!」と思ってしまうパターン。

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↑こんな感じの問題ね

 

 

でもこれ、一つの頂点を通っているときにしか使えないんです。

パターン暗記でやっている人は、以下のような問題が出たときは立ち打ち出来ないわけです。

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中点なわけがないですよね笑

でも、これをBCの中点と勘違いしてしまう生徒、非常に多いんですよ。

 

 

 

じゃあ、どうすれば、そういう問題も解けるようになるの?って

 

それはもう「自分の頭で考えていく」のが一番です。

いろいろと試行錯誤したり、ちまちま計算したり、知っているパターンをいろいろ当てはめたりと

 

そういう泥臭い努力が欠かせないです。

当然、時間はかかります。

 

でもそれでいいんです。

本来、数学は出来るようになるのに、時間がかかるものなんですから

 

たっぷり時間をかけて考えてやっていきましょう^^